はむっちのエピソードが多い理由

最近、はむっちの話ばかりしている気がする。

床材を口いっぱいに詰めて運んでいたり。

運搬中なのになぜか回し車に乗って、口から床材を全部ぶちまけたり。

壁を向いたまま目を開けてぼーっとしていたり。

今日は今日で、小屋を覗いたら起こしてしまった。

しかも目は半開き。

完全に寝ぼけていた。

顔だけ見ると、

「……なんや。」

である。

申し訳ないけど、ちょっと笑った。

でも、よく考えたら不思議だ。

なぜこんなにエピソードが出てくるんだろう。

はむっちが特別変なハムスターだから?

もちろん多少はあるかもしれない。

でも多分、それだけじゃない。

私は結構観察している。

気づいたらケージを覗いている。

回し車を回している。

ご飯を食べている。

寝ている。

ぼーっとしている。

何か変なことをしている。

そういう小さい瞬間を見ている。

同じハムスターを飼っていても、

「今日も元気だった」

で終わる人もいると思う。

それはそれで全然いい。

でも私は、

「今なにした?」

を見つけてしまう。

これって、はむっちだけじゃない気がする。

街を歩いていてもそう。

カフェにいてもそう。

人と話していてもそう。

私はわりと、

出来事よりも観察記録の方が好きなのかもしれない。

何か大事件が起きなくてもいい。

むしろ、

「寝ぼけて目が半開きだった」

みたいな話の方が好きだったりする。

昔は、

人生には何か特別な出来事が必要なんだと思っていた。

でも最近は少し違う。

面白い人生というのは、

面白い出来事が多い人生じゃなくて、

面白がれる視点を持っている人生なのかもしれない。

今日の出来事。

はむっちを起こしてしまった。

ごめん。

でもその時の顔が、

本当に

「……なんや。」

だった。

たぶん、はむっちは迷惑だったと思う。

私はちょっと幸せだった。